天と地の家|みんなの不動産

新建築（1975年3月号）によると、西へ緩やかに傾斜する地形と隣接住人を尊重した結果、天と地がくっついたという建築家石井修の設計。二層あるのですが上下階は重なっていないので2階建ではなく、地下1階付平屋建ということになる。2階建ての方が売りやすいのに、とにかくそういうことなのだ。敷地に埋まっている下階の屋根に土が置かれ芝が植えられ、上階の庭となり、上階の屋根も同様に緑化され、隣家へ緑の景観を提供している。敷地周辺部にも樹木が植えられ、木々の成長とともに林に囲まれた家を目指したようだ。
時間の経過とともに、建物と土と緑が一体化して初めて完成する家ということ。築後45年が経過していて、一定の完成を見たといえるが、さらにこの先、先達が実現した素晴らしいコンセプトをリノベーションし、継承していく方を募集します。

※快適に住めるようにするには防水や開口部の補修など、リノベーションをする必要があり、ご希望なら住宅遺産トラスト関西にてコンサルティングおよび設計も承ります。詳細についてはお問い合わせください。